トピックス

卒業生

「おいしい!」が広げる可能性

株式会社ファミリーマート 商品本部 デリカ食品部
家政学部食物学科食物学専攻 卒業
三木春香さん

学園ニュース VOL.260

11 月下旬、家政学部食物学科食物学専攻を卒業された三木春香さんを取材しました。
大学時代は誰もが好きな“おいしい”という感覚を研究されてきた三木さん。株式会社ファミリーマートに入社し、店舗運営業務を経てデリカ食品部へ配属。デザート担当の後、現在はおむすび担当で商品開発をされています。お話を伺うと、消費者の立場からでは見えてこない食品のビジネスに新たな発見がありました。

「“おいしい”が好き!」から始まった研究

大学時代は、調理好きが高じて調理学研究室に所属しました。研究室では単なる実習だけでなく、“おいしいとは何か”を追究し、五味について研究しました。その中で特に印象に残っているのは、指導いただいた飯田文子先生の「食の研究とは、値段にこだわらず、世の中のいろいろなものを食べることを通し、“おいしさとは何か”を位置づけることが大切」という言葉でした。

ビジネスとしての食品

就職は食品の商品開発を希望していました。就職活動をしている中で、商品を作ることより、消費者ニーズを捉えて企画する方に興味を持ち、小売業を選びました。
開発にあたり、市場分析から仮説をつくって、お客さまにご購入いただけるという結果を追究しています。自社データから分析したトレンドや売れ筋予想も、リサーチの対象です。
週に2 ~ 3 品の新商品が出るため、蓄積したデータから導くトレンド分析は大切です。店頭に商品が並んだ際に、ある商品の売り上げが突出しているかより、全体でどれぐらいプラスの利益を出せるかも重要視しています。

“おいしい”をきっかけに

次世代のコンビニのお客さまのターゲットは社会構造の変化に伴い、働く女性や高齢者だと考えています。今まで利用が少なかったような人たちにも、コンビニを利用していただきたいです。
また、世の中全体が“おいしさ”に対して厳しくなっています。おいしいは当たり前。その上でコンビニの食品が味も品質も良いと思ってもらえるように、食の安全などを含めた商品力を磨き、イメージを向上させたいと考えています。大学で学んだ“おいしさ”をもとに、ファミリーマートのおむすびの新たな展開を模索しています。

  • インタビューの後は店舗に案内していただき、ファミリーマートのおむすび商品開発の裏話をいろいろと伺いました
    インタビューの後は店舗に案内していただき、ファミリーマートのおむすび商品開発の裏話をいろいろと伺いました

プロフィール

三木 春香(みき はるか)さん
2005(平成17)年3 月 家政学部食物学科食物学専攻卒業。
同年4 月 株式会社ファミリーマートに入社。直営店での店舗運営業務を経験した後2006(平成18)年4 月商品本部 デリカ食品部に配属。デザート担当を経て、2014(平成26)年 商品本部 デリカ食品部 米飯グループ おむすび担当に配属。

インタビューを終えて

私は大学受験のころから商品開発やマーケティングにとても興味がありました。
商品開発に対するインタビュー前のイメージは、試作を重ねて販売にたどり着くという研究色の濃いものでしたが、それだけではなく、経営戦略的な部分も伺うことができました。“おいしさ”の研究から始まり、売り上げ管理など、何事も全体が見えていて初めてできることだと痛感しました。私が学ぶ社会学も全体を俯瞰する学問なので、共通していると思いました。


●取材・文・学生記者
人間社会学部 現代社会学科3年 木村 仁美