心理学科

心理学科

「こころ」に科学的・実践的に
アプローチできる心理の専門家へ

心理学とは「こころ」をさまざまな角度から研究する学問です。
本学科では、複雑化する現代社会での「こころ」の問題を幅広く複合的に探究します。
「こころ」の働きに関する基礎的、応用的研究に取り組み、実践力を身につけた人材を養成し、
公認心理師および臨床心理士を目指すための基礎教育としても、十分な教育内容を提供しています。

学びの特色

心理学の2本柱を軸に応用的研究に取り組む

認知、発達、比較、生理などの心理学を習得する「基礎心理学」。人格心理学、臨床心理学、社会心理学などの対人的な心理学を中心におき、家族、コミュニティ、犯罪などの心理学も学ぶ「人間関係・臨床心理学」。この2本の柱をしっかり学ぶことで、基礎的・科学的なものの見方を身につけ、実践的に心理学を生かせる人材を育てます。

参加型・体験型の授業で実践的能力を養う

1・2年次に心理学の基礎的な考え方を学び、心の仕組みや働き方を知るとともに、それらを明らかにする科学的な研究方法を理解します。学生が自主的に授業に参加できるように少人数制の演習・実験科目を1年次から必修とし、きめ細かな指導を行っています。

高い大学院進学率とあらゆる場で生きる専門性

本学科での学びを土台に「公認心理師」「臨床心理士」や研究者を目指す学生も多く、15〜20%の学生が大学院へ進学していることも特徴です。

心理学科の4年間

1年次

入門となる授業で心理学の学びを把握

大学で学ぶ心理学のイメージを具体的に把握するために、各分野への入門となる授業が用意されています。

2年次

基礎力を身につけて興味関心を広げる

3年次からの専門的な授業に向け、その基礎となる講義を各分野にわたって配置。興味関心の裾野を広げます。

3年次

体験的な学習により実践で役立つ心理学を学ぶ

ゼミでは、実験や観察などの体験的な学習が豊富です。病院や企業などの現場で役立つ心理学を学びます。

4年次

卒業論文執筆を通じた研究の総仕上げ

卒業論文を執筆。学術論文を理解し、批判的な思考で新たな研究へと発展させていく研究者としての姿勢も養います。

卒業論文のテーマ

授業紹介

【1年次】心理学実験Ⅰ
[実験心理学、認知科学]伊村 知子 教授
知識や研究方法の習得にとどまらず、ヒトの心に対する科学的な見方を養う。

「心理学実験I」の授業では、基礎心理学に関わる知識や研究手法について体験的に習得することを目指しています。授業では少人数のグループにわかれて、知覚・学習・記憶についての実験、ラットやニホンザルなどの動物の行動観察をおこないます。また、得られたデータを集計し統計的に解析する方法や、心理学の論文形式に基づきレポートを作成する方法について学ぶことにより、卒業研究や卒業論文の作成に向けて必要な基礎的なスキルを習得します。また、心理学が扱う対象は幅広く、人間の行動であればすべてが研究の対象です。なので、授業で扱うテーマについて解説する際は、日常生活における身近な例と結びつけながら、私たちの心や行動の仕組みが心理学ではどのように説明されているかについて考えられるように心がけています。授業では、知識や研究方法の習得にとどまらず、ヒトの心に対する科学的な見方や考え方を養って欲しいと考えています。基礎心理学の現象を多角的に理解できる人へと成長してもらうことが目標です。

卒業後の進路

学生一人ひとりに応じた支援できめ細やかなサポートを実現

日本女子大学が目指しているのは、社会に貢献できる自立した女性を育てることです。
卒業した学生が生涯にわたって個々の力を発揮するために、また、目指している職業に就き、自己実現を果たせるように、就職支援に力を入れています。