数理・物性構造科学専攻

真理は無限の彼方にあるわけではない 勇気を持って未知のことに挑戦しよう

20世紀の自然科学の著しい進歩は、人類に多くのものをもたらしましたが、その中には負の遺産もすくなからずありました。とくに、相対性理論に見られるパラダイムの変換、コンピュータや量子力学が社会にもたらした物質的影響には底知れないものがあります。
21世紀に入った現在、これら自然科学の成果を正しく社会に還元できるためには、私たち自身がその知識を正しく理解できている必要があります。本専攻では、その一端を支えてきた数理科学的な考え方、とくに数学、物理、情報の基礎知識を横断的に組織化した学問を教育・研究の対象としているといってよいでしょう。
過去、10年の我が国のデータで見る限り、自然科学に進む女性の割合は1割5分弱と横ばいの状況です。私たちの大学院は歴史的にも、他大学の協力も得て、この割合を5割を超えるところまで引き上げる使命を担わされていると考えています。そのためには、学問の楽しさ、厳しさだけでなく、情報の発信の仕方、受け方、その社会的意義などについて、女性の目を通した議論と思索を日頃から繰り返し、複眼的で社会的な視点をもつ研究者を、家庭から職場まで、幅広く育てていきたいと考えております。

人材養成・教育研究上の目的

本専攻は、数学、物理、および数学・物理に関係する情報の分野において、女性科学者・女性技術者として活躍するための専門性を深め、さらに理論と実験のそれぞれの面から研究・開発を推進できる能力をもつ人材を養成することを目的とします。

カリキュラム構成

カリキュラムにはゼミと講義の2つがあります。ゼミでは教員の指導のもと、実験なども含めて専門の研究を行います。講義は数理構造、数理・物質情報、構造物性の3つの領域に分かれています。数学系では、時にはコンピューターによる実験、シミュレーションなども含めて、代数学、幾何学、解析学、統計学や確率論などの分野があります。物理系では物理学の基礎をなす電磁気、熱・統計、量子力学などの特論やこれらを応用した各種物性に関する講義やゼミがあります。また、情報関連としてコンピューターのハード、ソフト、通信に関する講義やゼミがあります。

修了後の主な就職先

東芝、日立製作所、日本電気、三菱電機、日産自動車、三菱自動車工業、大日本印刷、 富士通、キヤノン、東日本旅客鉄道、日本銀行、 NTTドコモ、ソニー、住友電気工業、東日本電信電話、KDDI、浜松ホトニクス、オリンパス、ヤフー、中高教員(東京都、愛知県、長野県、その他私立中高等) など

履修モデル

【注】

  1. 履修モデルは、あくまでも一例です。
  2. PDF中の「推奨授業科目」(緑文字)は、履修モデルの表中の単位数に含みません。

関連情報