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学生生活

学生からの提言:学内のゴミ減量化について

文学部英文学科3年鈴木美帆さん

<はじめに>
4年間の学生生活、学問研究だけでなく、社会につながるたくさんの扉が学生たちに向かって開かれています。
今回は、企業で体験したプログラムをもとに、自分自身の生活にそれを生かし、より良い生活環境づくりのために調査・提言を行っている学生の活動をご紹介します。

問題意識を持って

私は、企業のインターンシップに参加し、グループワークを通じて世の中に変革を起こすことについて学びました。その中で、自身でテーマを決め、6か月間でイノベーションを起こすというプログラムに挑戦し、現在取り組みを行っています。
テーマ決める際、私は身近な暮らしの中で、何か変化を起こしたいと考えていました。ある日、友人との昼食後にゴミを捨てに行くと、すでに溢れるほどいっぱいなゴミ箱を目の当たりにしました。その時、私はある光景を思い出しました。2年前、好きなサッカーチームが関わる河川のゴミ拾い活動に参加した際、一見綺麗に見える河川敷に、実際は拾いきれない程のゴミがあったのです。しかもその多くは、普段の飲食から出るものでした。
学内のゴミを見てこの記憶が甦り、「キャンパス内のゴミ問題」を対象に変化をもたらしたいと目標を定めました。

調べる・考える・発信する

まず、学内のゴミの量の把握から始めました。
総務課の方に相談したところ、月毎に収集されるゴミの量やそれにかかるコストに関する資料をいただきました。2019年度と2018年度の資料を基に燃えるゴミ・プラスチック類・ペットボトルと項目ごとにグラフを作成すると、どの項目も2018年度より2019年度は増えていることが分かりました。
これは学生数の増加が原因と考え調査比較しましたが、人数は10人程度しか変わりません。他にゴミの増加原因を考え、私たち学生の意識が大きく関わっているのではと思いました。
私自身、今までゴミを減らそうと毎日意識していたわけではありません。しかも運動部に所属しているので、日常的にペットボトルのゴミを出してしまっていたと思います。
そこで普段の生活の中で学生が意識できるきっかけを作りたいと、『ゴミを減らして地球を守ろう』という題目で海洋ゴミの写真を貼ったポスターを作成しました。そしてゴミを捨てる際に意識してほしいという思いから、大学の許可をいただき、友人の協力を得て学内のゴミ箱前にポスターを貼りました。

  • 総務課からいただいたデータを基にしたグラフ。2018年度の推移より2019年が上回っていることがわかりました

意識を変える難しさに取り組む

その後も、毎月ゴミの量の変化を見てみましたがなかなか成果が見えず、ポスターだけで意識を変えることの難しさを感じました。実際にゴミの量がどのくらいであるかを知ってもらいたいと、グラフで可視化したものを気軽に見られる場を考え、思いついたのがSNSでした。ここでは広報課の方にご協力いただき、大学公式ツイッターにてキャンパス内のゴミについての情報を配信しました。
さらには大学生協に、学内で販売するペットボトルの割合を減らし、環境に優しい紙パックや缶に移行できないか提案しました。また、コロナウイルスの影響でテイクアウトの商品が増え、プラスチック容器の利用が以前より増えたことでしたので、紙製の容器の利用も提案しました。これらはコストの面で直ぐに実行することは難しいため、検討していただくことになりました。
学生課の方には、運動部で部活ごとに消費したペットボトルの本数を毎月競い、少なかった部活動は部費として賞金を得られる仕組み作りの提案をしたところ、前向きなアドバイスをいただけたので、活動を再開できたら進めていきたいと検討しています。将来的には、運動部に限らず、環境・学校・学生の皆にとって価値のある仕組みができたらと考えています。

継続的な活動への思い

今回の『キャンパス内のゴミを減らす』というチャレンジによって大きく学べたことがふたつあります。
ひとつ目は、ゴミの量の可視化により、増加傾向にあると現状を理解した点です。プラスチック類は最大量で1カ月に2830kgという数字には驚きました。
また、ゴミ処理には1年で300万円以上の費用がかかる点も学びました。これらのことを発信し、皆に知っていただくことで一人ひとりの行動が変わるきっかけになると思います。
ふたつ目は、何か行動を起こすときは周りの方の協力が大きな力になることです。ゴミの量の調査、ポスター掲出、情報発信は多くの人の協力があって可能になりました。自分一人で行動するより、相談したり提案したりして人と関わり、共創することで新しいものの見方をしたり考えたりでき、行動が広がっていくことを実感しました。
今回私が実行できたことはわずかかもしれませんが、発信した情報を見た方々が環境について考えたり、実際に何か行動を起こしてみたりするきっかけになったら嬉しいです。これからも、勇気をもって一歩を踏み出し、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。
今後も大学の各部署を連携させていただいて、定期的にゴミの減量化にむけて発信を行っていきます。
Let’s reduce waste and try anything together!!