ポリシー
ポリシー
文学部Q&A
日本文学科
-
日本文学科ではどのようなことが学べますか?
日本文学および日本語学研究のための広い視野と創造的な研究態度が養われるように、幅広い講座を開設し、1年次から少人数の演習形式の授業が取り入れられています。
科目は必修が約3割、選択が約7割です。
専門科目は、日本文学、日本語学、中国文学・思想(漢文学)、日本語教育学、図書館情報学、卒業論文の6つの分野に分けられます。
(1)日本文学:「日本文学の基礎」「日本文学史」の他に、上代・中古・中世・近世・近代・現代という時代区分に応じた講義と演習
(2)日本語学:「日本語学概論」「日本語史」の他に、日本語の語彙、音声・音韻、語法、方言などを扱った講義と演習
(3)中国文学・思想(漢文学):日本の文学と言語に多大な影響を与えた中国文学・中国思想に関する講義と演習
(4)日本語教育学:日本語教育に関わる教育文法、教授法、言語習得などを扱った講義と演習
(5)図書館情報学:人と情報をつなぐ学問である図書館情報学の一部としての情報検索演習
(6)卒業論文:卒業論文を書き上げるために、「卒業研究演習」という4年生対象の必修科目と3年生対象の「卒業研究予備演習」という選択科目が用意されています。上記(1)~(5)のいずれの分野でも卒業論文を書くことが可能です。
その他、「マスメディア論」などの情報関係の科目、言語学関係の科目、書道、書誌学など日本文学および日本語学に関連した科目、幅広い学びの選択肢があります。 -
言語としての日本語に興味があります。文学ではなく日本語学を専攻することはできますか?また、大学院で日本語学を研究することは可能ですか?
本学科及び同専攻(大学院)では日本語学を専攻できます。現在、専任教員2名の他、学部では非常勤講師が5名、大学院では非常勤講師が1名おり、質の高い授業を行っています。 -
大学卒業後に、中学か高等学校の「国語」の先生になりたいと思っています。教諭一種免許「国語」を取得する方は、毎年何名くらいいるのですか? また、ここ数年の教員採用状況を教えてください。
卒業時に、中学・高等学校の教諭一種免許「国語」を取得した学生の人数は、2022年度8名、2021年度13名、2020年度15名、2019年度6名、2018年度13名です。毎年数名が専任教員として採用されています。教職を志望している場合、大学院進学も強くお勧めしています。 -
海外で日本語の教育に携わるためには、日本の「国語」の教諭一種免許を取得すればよいのですか?また、資格取得のために学科ではどのようなカリキュラムを組んでいますか?
本学は「日本語教員養成講座」の所要単位を修得された方に対して、「日本女子大学日本語教員養成講座修了証書」を卒業時に授与しています。日本語教員養成講座には「日本語」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語一般」の授業科目96単位があり、36単位以上を選択履修のうえ「日本語教育実習」を必ず履修することになっています。「日本語教育実習」では、教育実習環境を学内に設けて、日本語を学びに来ている外国人留学生に対して実習を行ったり、海外での実習を行ったりしています。この講座の内容は、現在国家資格として議論されている「公認日本語教師」の資格の登録要件である「大学等の日本語教師養成講座課程の副専攻修了」、「教育実習の履修」、「学士」を満たすものです。 -
文学だけでなく、文化や歴史にも興味があって進路に悩んでいます。日本文学科に在籍して他学科の授業を履修することもできますか?
日本文学科に所属しながら、幅広く他学科の授業を履修することは可能です。本学では、「自由選択科目」として一定の単位数内で所属学科以外の科目を履修することができます(ただし、一部の演習や実験については制限があります)。また、2年次以上の学生は5大学の単位互換制度も利用できます。 -
現代文学が好きで、古文や漢文は苦手です。古典が苦手だと授業についていけないのではないかと不安です。 また、授業科目表に現代文学がないのですが、学ぶことはできますか?
古典は1年次の必修科目を通じて、基礎的なレベルから徐々にステップアップしながら学ぶことが出来ます。入学時、古典に苦手意識を持っている学生も実は少なくありませんが、最終的にはほとんどの学生が古典の素養を身に着けることができます。近現代文学も、1年次に必修科目があります。選択必修科目として、文学史(上代、中古、中世、近世、近代、中国文学・思想)と、古典文学・近現代文学・日本語学・中国文学・思想(漢文学)の演習があり、各自の興味に応じて選択することが可能です。
現代文学については、開講されている近代文学の授業の中で扱います(ただし、現代文学よりも近代文学の方が多い)。研究方法は近代も現代も同じなので、授業で方法論を学び、卒論で現代文学を取り上げる学生も多くいます。 -
文芸コースはありますか? 将来、脚本家などになれたら…と思っていますが、どのような勉強が役に立ちますか?
文芸コースは設けていませんが、選択科目に「創作技法論」という授業があります。現在活躍中の作家、詩人、歌人、俳人などの実作者による講義と実作指導を行っており、幅広い表現力を研くことができます。2023年度の講師は、歌人の小島なお先生、小説家の中島京子先生です。
学科出身の作家に平岩弓枝さん、脚本家に橋田壽賀子さん、森下典子さん、大石静さん、劇作家に飯島早苗さんなどがいます。 -
小説家になるには、大学で日本文学を学ぶと良いのですか? 純文学よりもエッセイなどに興味がある場合はどうですか?
小説家やエッセイストになるのに、大学で学ぶことが有効か否かは簡単に答えを出せませんが(本人の能力や資質にも関わるため)、近現代文学の講義や演習などを通して、多くの近現代の小説や評論について学ぶことは可能です。また、「創作技法論」や「文章表現法」という授業を通して表現力を研くこともできます。「創作技法論」は詩人や歌人など実作者が授業を担当しています。
さらに、学生が自主的に開いている自主ゼミの「創作ゼミ」では、『目白文学』という雑誌を刊行して小説やエッセイを発表しています。このゼミからプロの作家が生まれてもいます(『すばる』新人賞:吉富有さん)。 -
日本文学科ではどのような資格を取得できますか?特に資格を取得しなかった場合、就職活動に際して不利になりますか?
日本文学科で取得可能な資格として、中学・高等学校の教諭一種免許「国語」、学校図書館司書教諭、司書、日本語教員養成講座、学芸員、社会福祉主事があります。資格の取得は任意であり、取得しなかったことが就職に際して不利になることは全くありません。学科の学びに加えて、資格取得のための単位を取る必要があり、プラスアルファの学修時間を確保する必要がありますが、例年意欲ある学生たちが資格を取得しています。 -
図書館司書の資格を取得する方は何名くらいですか?また、図書館司書の採用は非常に少ないと聞いていますが、司書で就職した方はいますか?
図書館司書の資格希望者は、毎年50名くらいです。司書の採用は非常に少なく、公務員試験の倍率は25倍以上と難関です。その中で、少数ではありますが就職実績はあります。また、新卒時に就職の機会が得られなくても、別の職業を経て中途採用という形で就職できる方もいます。
近年では、埼玉県立図書館、横浜市立図書館、慶應義塾大学図書館、専修大学図書館などに就職した実績があります。 -
博物館学芸員の資格を取得する方は何名くらいですか?また、その資格はどういう機関で必要なのですか?また、博物館学芸員で就職した方はいますか?
年によって異なりますが、博物館学芸員の資格希望者は、数名程度です。
博物館学芸員とは美術館・博物館などに所属し、資料の収集・保管・展示、専門的な調査研究、利用に関する説明などを行い、館の運営全般にも携わる専門職です。
司書と同様に、求人が出ることの少ない職種ですが、博物館学芸員として就職した実績はあります。近年では、河野美術館(愛媛県今治市)や小樽文学館に就職し、活躍している卒業生がいます。 -
日本文学科ではどのようなテーマで卒業論文を執筆することができますか?
日本文学科では、9つの分野で卒業論文の執筆が可能です。過去に執筆された卒業論文のテーマの例としては、以下のようなものがあります。
*上代文学
『万葉集』の問答にならない問答歌の秘密
『古事記』のいざなみの神とパズドラ
*中古文学
『枕草子』の積雪表現
「天徳内裏歌合」と『拾遺集』の関係
『源氏物語』の「笑い」
『源氏物語』弘徽殿女御論
*中世文学
新古今時代の伊勢・源氏・狭衣物語
『平家物語』の女性と仏教による救済
中世寺院における稚児と稚児物語
玉藻前説話における王権
*近世文学
歌舞伎や浄瑠璃についての作品論
江戸小説と浮世絵などの絵画
江戸時代のこども絵本
*近現代文学
国木田独歩「忘れえぬ人々」
夏目漱石「こころ」
江戸川乱歩「二銭銅貨」
芥川龍之介「歯車」
尾崎翠「第七官界彷徨」
宮沢賢治「ポラーノの広場」
堀辰雄「風立ちぬ」
織田作之助「夫婦善哉」
太宰治「竹青」
阿部公房「プルートーのわな」
小島信夫 「アメリカンスクール」
三島由紀夫「金閣寺」
遠藤周作「海と毒薬」
吉本ばなな「キッチン」
*日本語学
東京における動詞アクセントの変化
ガ行鼻音の現状と学習による発話意識への影響
近世後期口語資料における二段活用の使用状況
新型コロナウイルス関連の掲示物に見る指示・依頼表現
ら抜き言葉の使用実態と変遷
名古屋方言の使用とその印象について
児童向け文学作品における終助詞の変遷について
類義関係にある程度副詞の比較
埼玉県東部における平叙文文末の「ン」の用法
通信相手との関係性に注目したLINEにおける絵文字・スタンプ使用の傾向
*中国文学・思想(漢文学)
魯迅の小説と儒教の関係
『紅楼夢』の世界観と女性像
『三国志演義』と民間伝承
唐詩と宋詞における自然描写
『史記』における人物像の特徴
道教と神仙世界
*図書館情報学
公共図書館におけるライトノベルの所蔵状況
紙芝居の主題と形式の変化
*日本語教育学
日本語教育の読解授業における理解の過程
日本語学習者の作文における接続表現の使用
英文学科
-
学科のポイントはなんですか?
1.英語の4つの運用能力(Speaking, Listening, Reading, Writing)の修得
2.多様で段階的な科目設定→自由なカリキュラム編成が可能
3.10数名のゼミ、少人数クラスの演習
4.英語で書く卒業論文とその達成のための体系的なアカデミック・ライティングのカリキュラム編成
5.国際的に活躍することを目指した教育 -
英文学科の特色は何ですか?
英文学科の中には、イギリス文学、アメリカ文学、イギリス文化研究、アメリカ文化研究、言語・英語学、英語教育という6分野があり、各分野には、対話や討論を多く取り入れた少人数制の授業科目が系統的に配置されています。自由にカリキュラムが組めるので、例えば文学と並行してアメリカ政治、言語学など、分野を越えた専門科目の履修が可能です。英米文化圏に関する多種多様な科目を受講することで、広い視野から、教養力、分析力、思考力、表現力を養うことができます。 -
文学には興味がありませんが、英語をとことん勉強するならば国際系・グローバル系学科の方が良いのでしょうか?
英語の実力をつけたいのなら、やはり英文学科です。英文学科は、英語のスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングに関する科目を幅広く提供しています。又、英語についての知識をさらに深めるため、英語学概論や英語のコミュニケーション理論について学ぶ授業もあります。本当の英語力をつけるためには、文学、英語学、言語学、アメリカ研究、イギリス文化研究などを広く学び、英米の歴史的、文化的、社会的背景を知ることが不可欠です。 -
卒業論文は必修で、しかも英語で書くとありますが、必ず英語で書かなければいけないのですか? 日本語で書いた論文は認められないのですか?
最近は卒業論文を選択にしている大学も多くありますが、本学では全ての学科で卒業論文(または研究・制作)が必修になっています。英文学科の卒業論文は、英文で20〜30枚程度の卒業論文を全員に課しています。英語で論文が書けるように1年次から丁寧に指導していきますのでご安心ください。 -
全て英語で行うような授業科目はどのくらいありますか?
●比較文学特論
●メディア・スタディーズ
●アカデミック・プレゼンテーション・イングリッシュ
●卒業論文セミナーI, II(一部)
●ライティング(一部)
●リーディング(一部)
●プレゼンテーション・イングリッシュ(一部)
●アクティヴ・イングリッシュ
●ビジネス・イングリッシュ(一部)
●資格英語(一部)
●英語コミュニケーション
●メディア・リスニング(一部) -
外国人の教員の割合はどれくらいですか?
英文学科専任の外国人教員は 3名です(2023.4月現在)。さらに、10数名の外国人非常勤講師の教員が英語教育に携っています。このほかに、ほぼ毎年、フルブライトプログラムによるアメリカの大学からの招聘教授が専門科目を担当しています。 -
「アメリカ文化研究」という学科区分に興味を持ちました。どのようなことを学ぶのですか?
アメリカの文化・社会・歴史を中心として、アメリカを広い視野から総合的に研究する分野です。1年次の「アメリカ史」の講義と「アメリカ史演習 I」に始まって、2年次から4年次までに、「アメリカ文化」、「アメリカ文化演習 II」、「アメリカ文化演習 III」といった講義や演習科目を履修することができます。これらの授業では、アメリカの政治、地理、経済に関するトピックや、人種、貧困、環境問題、少数民族、移民、女性、戦争、大衆文化といったテーマが扱われています。 -
英語だけでなく、いろいろな外国語に親しみたいと思っています。そのような環境になっていますか? また、留学生と交流する機会はありますか?
英語以外の外国語として、独語・仏語・中国語・韓国語を選択することができます。
日本女子大学には40名ほどの留学生がいますので交流する機会はあります。交流会などもありますので是非積極的に参加してください。 -
外資系企業への就職は英文学科の方が有利ですか?
一般的に見て学科による有利・不利はありません。但し、一部の企業、例えば[通訳]や[翻訳]などの専門職や外国の法律事務所などでは、学科を指定したり、英語の資格に関する具体的な要求を求めたりすることもありますので、その点では、英語の学習に特化している英文学科の方が有利と言えるでしょう。 -
「英語」教員の採用状況を教えてください。
公立をはじめ私立の中学・高等学校に教員として採用されています。また、非常勤として採用されるケースも少なくありません。 -
帰国生で高校時代にアメリカの大学で単位を取得しています。入学後に単位の認定はありますか?
大学入学以前に外国の大学等で修得した単位は認定されません。ただ、必修英語科目は外部試験 (TOEIC、TOEFL、英検、IELTS)などの技能審査において一定のスコアを取得している場合、申請により単位が認定されます。
史学科
-
学科のポイントはなんですか?
1.史料の読解により自分なりに史実を解明する -日本史分野
2.イスラム世界から東アジアまで視野に入れて問題意識を深める -東洋史分野
3.地中海世界と大西洋世界の歴史を総合的に学ぶ -西洋史分野
4.歴史・人の営みを記述することそのものの意味を追究する —歴史表象分野
5.宗教・地理・思想・文学芸術・博物館学など、人類が生み出してきた文化の歴史を多角的に読み解く
6.日本と国際社会との関係を視野に入れる
7.知識に偏ることのない歴史学の修得
8.実証的歴史研究を目的とした博物館学芸員課程
9.語学の重視 -
史学科の特色は何ですか?
①学生個々の興味、関心に対応したきめ細かな指導。
②演習・講義など、地域・時代にバラエティをもたせる授業。
③英語および初修外国語(ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)を専門性と関連づけて深く学ぶ。 -
基礎演習ではどのようなことを行うのですか? また人数はどれくらいですか?
1年次前期の基礎演習Ⅰ-1では歴史研究の基礎、つまり史学科学生としての心構えや方法的基礎を学びます。(1クラス 15名位、計6クラス程度)
1年次後期の基礎演習Ⅰ-2は分野別の基礎を学ぶもので、Ⅰ-1とⅡの間の橋渡しの役割を果たします。(1クラス 15名位、計6クラス程度)
2年次の基礎演習Ⅱは日本史、東洋史、西洋史の各専門研究への本格的な手引きを目的とします。(1クラス 8~12名、計8クラス程度) -
日本史学、東洋史学、西洋史学、地理学、宗教学、歴史表象などの専攻へは何年次に分かれるのですか?
史学科において、専攻という用語は規定上ありません。
1年次からはじまる少人数制の基礎演習Ⅰや2年次の基礎演習Ⅱ、さらに3年次の演習や多彩な主題科目を履修することによって、次第に「主分野」が固まっていきます。専攻に分かれていないので、自由に興味のある関連分野や歴史学の関連領域を学ぶことができます。つまり、個々の興味や関心に応じてより広い視野が養えるようなカリキュラムになっています。 -
他学科より初修外国語の必修単位が多いそうですが、語学は重視されますか?
語学は重視されます。卒業論文作成などのために原書を読む必要があるからです。
英語8単位と初修外国語(ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)16単位が必修です。初修外国語は、その国の文化的背景とも関連付けた楽しい授業なので、英語が苦手だった人も心配いりません。
また、以下の技能審査に合格又は規定の点数を取得した場合、申請により当該初修外国語中級クラスの単位を修得したものとして認定されます。
●ドイツ語技能検定試験
●Goethe-Zertifikat(ゲーテ・インスティトゥートドイツ語検定試験)
●実用フランス語技能検定試験
●DELF(フランス国民教育省・フランス語資格試験)
●TCF(フランス国民教育省認定試験)
●中国語検定試験
●HSK(漢語水平考試)
●ハングル能力検定試験
●TOPIK(韓国語能力試験) -
博物館学芸員課程での特色ある授業などを教えてください。また、どの位の学生が博物館学芸員の資格を取得していますか?博物館学芸員としての就職実績はありますか?
史学科では、博物館学芸員課程担当の専任の教員もいます。
特色ある授業としては、歴史学とのかかわりの深い素材を利用した「博物館資料論」や「博物館実習」があります。博物館学芸員の資格は、30%を超える学生が取得していますが、資格を取得しても求人のタイミングが合わなければ就職が難しいのが現状です。
しかし、史学科においては文化庁・本学成瀬記念館・埼玉県立歴史と民俗の博物館・土浦市立博物館・醍醐寺霊宝館・紙の博物館・うらわ美術館・鎌倉文学館・シルク博物館などに就職した実績があります。 -
考古学の授業はありますか?
考古学の基礎を学ぶ「考古学の方法」や「考古学演習」が開講されています。 -
考古学の遺跡発掘調査や古文書探訪のための旅行などは行われるのですか?
国内調査は行われています。発掘実習や博物館での見学実習を実施した年度もありました。海外調査は過去において行われたことはありません。 -
日本史を勉強したいのですが、史料などをかなり読み込むと聞きました。古文が苦手なので心配なのですが…
「古文書基礎演習」という授業がありますので、しっかり勉強できます。
特にくずし字の解読、古文書の訓読方法など史料を読み込むための基本的なトレーニングを積極的に行っています。学ぶにつれて、古い時代の史料が語りかけてくるようになります。
また、日本史の古代・中世を主分野にする学生や、日中関係史・日朝関係史・日韓関係史に関心のある学生には、初修外国語で中国語や韓国語を履修するように勧めています。日本文化に大きな影響を与えた東アジア世界の言語である中国語や韓国語を学ぶことにより、史料を読む力を養うことができるでしょう。 -
「文化財学」という寄附講座の授業があるそうですが、内容を教えてください。
これは京都醍醐寺からの寄附授業として開講されたもので、醍醐寺の文化財を素材として講義・実習が、前期・後期に開講されます。前期は文化財の保存・管理に関する歴史的な過程を学習し、後期は実際に古書の修理などを体験しながら、文化財保存や活用の方法について学びます。 -
史学科の就職状況はどうですか?
史学科では約80%の学生が就職を希望しますが、その9割以上が就職しています。教員・学芸員・出版・観光・生損保・銀行・証券・製造・交通・運輸・サービス業・コンサル業・SE・公務員など業種は多岐にわたります。また、本学の大学院をはじめ東京大学、一橋大学、筑波大学、東京学芸大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、大阪大学など自分の研究テーマに近い先生のいる大学院に進学する方もいます。なお、昨年度の卒業生は、コロナ禍の影響で、就職先に変化が見られますことをご承知おきください。 -
一般企業への就職に、史学科で学んだことは役に立ちますか?
公務員(教員・学芸員)の職種別採用を除いて、大学で学んだ専門知識が就職先で直ちに役に立つということは多くありません。しかし、語学力、文献を読む力、正しい日本語能力、情報収集能力、物事を自分で考え判断する力など、史学科で培った能力は社会で広く活躍する基礎となるのです。また、司書資格の取得などを通じて、パソコン操作などコンピュータ知識を深めることもできます。
大学ではぜひ「学びたいことや興味のあること」を学んでください。 -
中学の「社会科」、高等学校の「地理歴史科」の教員免許が取得できますが、社会科教員の採用は少ないと聞いています。採用状況を教えてください。
史学科の学生のうち約10%が中学・高等学校の教員免許を取得します。
社会科の教員採用数は全国的に見てもとても少数ですが、史学科では非常勤講師を含めて多くの就職実績があります。 -
卒業論文のテーマにはどのようなものがありますか?
「中世の真言宗寺院と女人」
「源信が後世の浄土信仰に与えた影響-『往生要集』と迎講を中心に-」
「関ヶ原の戦後処理からみる流罪の実態‐武士の生き様とは-」
「近世の茶業の変遷 -製茶を中心に-」
「藤原新田安川舎に見る手習い塾と地域との関係」
「江戸城下における特権漁民の実態に関する基礎的研究 -佃島を事例として-」
「明治時代の『宿帳』から見る人々の往来と物質の流通 -滋賀県北小松村を事例として-」
「祖父母の歴史からみた大谷石の採掘と販売 -高橋新吉商店を事例として-」
「アレキサンダー・アラン・シャンドの銀行業」
「国内自動車工業の発達と軍需 -二つの法律とその影響-」
「満洲農業移民 -長野県河野村分村を事例に-」
「メイド喫茶研究 -あるオタク文化の現代史的考察-」
「赤壁の戦いに見る草創期の孫呉政権」
「契丹の西方政策と対宋情勢」
「『李香蘭』誕生について -当時の中国語教育に関する序論-」
「朝鮮近代女子教育の成果と女子留学生の役割 -黄信徳の日本留学を通して-」
「トルコにおける教育制度 -世俗主義と宗教教育-」
「ブリティッシュ・ムスリムと『新しい人権主義』」
「古代ローマにおける奴隷制と解放奴隷」
「『悪王』リチャード3世とその評価」
「日本におけるヴァイキング・イメージの受容 —ポップカルチャーに見られる北欧—」
「中世末ドイツにおける飲料の変遷 -ワインからビールへ-」
「フランドルにおける受胎告知 -フレマールの画家とヤン・ファン・エイクの比較から-」
「ワインが動かすラングドック」
「近代ドイツ語圏における宮廷社会と音楽 -マリア・テレジア時代の宮廷音楽とウィーン-」
「英独の総力戦下における女性 ~労働力・奉仕・兵士~」
「コジモ1世と文化・政治」
「台湾偶像劇と台湾人の日本文化受容について」
「戦争における女性の役割 -二つの世界大戦におけるドイツ人女性の役割について-」
「近代ドイツにおける旅行形態の変容の要因と文化的結実 -ライン地方の交通インフラの発展と現代的な旅行ガイドブックの黎明期」
「ヴァイキング期スカンディナヴィアにおける社会的変容に関するキリスト教流入説についての批判的検討」
「人種的反ユダヤ主義の起源 -18、19世紀のドイツについて-」
「中世城塞都市ネルトリンゲン -市壁・市門と都市の成立、市民の自由を巡って-」
「サラ・ベルナールが演じたジャンヌ・ダルク史劇について—ユダヤ性、ジェンダーの観点から—」
「エウリピデス『アンドロマケ』とラシーヌ『アンドロマック』における主人公の性格の違い」
「明清期における貞節行為の原因分析——女性の生涯からの考察」
2023年7月更新
文学部の3方針(2023年度まで)
深い学問を通じて、揺るぎない人間の「本質」に迫る。
21世紀はこれまでの歴史で経験したことがないような情報の氾濫や急激な生活変化に見舞われています。激動する時代に流されないためには、大地にしっかりと根をはることが必要です。大地とは、これまでに人類が残してきた文化・歴史遺産です。文学部ではこの遺産をさまざまな角度から学ぶことができます。文学部は、日本文学科、英文学科、史学科から成り立っています。過去の遺産を理解し、研究するために、日本語はもとより、英・独・仏・中・韓などの諸言語をしっかりと学びます。史資料、文献を読みこなす力をつけるとともに、専門の講義・演習へと進む中で議論を積み重ね、課題解決に必要な力を養っていきます。このようにして身につけた総合的な知的能力こそ、一個の人間としての揺ぎない核となるのです。
日本文学科の3方針
英文学科の3方針
史学科の3方針
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
・健全な批評精神を持ち、ものごとを客観的・論理的に考えることができる。
・専門的知識に裏付けられた調査力・考察力を持って問題を深く追究することができる。
・充分なコミュニケーション能力と発表力を持って、他者と問題・関心を共有することができる。
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
・人文学の各分野を専門的に学ぶために、3学科の専門科目を置く。
・段階的に専門知識を修得するための体系的な講義・演習科目を置く。
・資料・文献の読解力を養うための言語教育科目を置く。
・調査・考察・コミュニケーションの力を養うための演習科目を置く。
・4年間の学修の集大成として、卒業論文を必修とする。
・卒業後の活躍の場をさらに広げるために、副専攻(文学部コース制)として、「文化マネジメントコ ース」、「観光・文化コース」、「文化財コース」の 3コースを置く。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
・人間とは何であるかを言語・文学・文化・歴史を通して学びたいと思う人。
・文学や文化的・歴史的遺産を通して自分の生き方を考え、自己実現を達成しようと思う人。
・テーマにそって資料を調べ、考えをまとめ、自分の言葉で発表する技能を身に付けたい人。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
知識・理解
・専門的知識とその理解により培われた知性と感性によって、自ら新たな課題を発見し、その解決に努めることができる。
思考・判断
・健全な批評精神と学問的追究心を失わず、ものごとを客観的・論理的に判断することができる。
・専門的知識と教養力を、本学の建学の精神と結び付け、国際社会の一員として、適切な判断をすることができる。
関心・意欲・態度
・日本文学科出身であることに誇りと責任を持ち、自立した人生を切り拓いていくことができる。
技能・表現
・専門的知識に裏付けられた調査力・思索力、コミュニケーション力、プレゼンテーション能力を生かして国際社会に貢献することができる。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)(2024年度から)
日本文学科では、日本語・日本文学および中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学の各学問領域において自ら課題を発見し、それを学術的な知見、論理的思考に基づいて理解・分析し、他者と協働しながら解決する過程を通じて、国際社会に主体的に貢献できる人材の育成を目的とする。このため、以下の能力の修得を教育上の目標とする。
DP1 日本語・日本文学および中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学に関する専門的な知識・技能を獲得し、それに基づいて、日本および国際社会を多面的に理解することができる。【大学DP1】
DP2 一次資料の解読やフィールドワークなどを通じて、実証的な分析力を身につけ、収集した情報を批判的に検証したうえで、自己の意見を論理的に構築することができる。【大学DP1・DP2】
DP3 高度な言語運用能力およびICTを駆使した情報収集能力・発信能力を用いて、自らの考えを適切に他者に伝えると同時に、多様性に富む意見を理解することができる。【大学DP2・DP3・DP4】
DP4 日本語・日本文学および中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学に関する課題を自ら発見し、主体的かつ計画的に解決する能力を身につけることができる。【大学DP5】
DP5 日本語・日本文学および中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学の専門的な知識・技能を活かして、他者と協働しながら、持続的な社会の発展に主体的に関与することができる。【大学DP3・DP4、DP5】
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
知識・理解
・資料・文献の読解力を養うための専門科目を置く。
・日本文学科の各学問分野について、学問の発展に寄与する科目を置く。
・専門的知識を身に付け、理解し、自発的に課題を見出し解決する能力を養う専門科目を置く。
・個別指導による、学士課程の集大成としての卒業論文作成を課す。
思考・判断
・調査・考察・思考・判断を総合的に養うための演習科目を置く。
・高い思考力、判断力が求められる卒業論文を課す。
関心・意欲・態度
・専門知識に関心と積極的態度を持つための段階的かつ体系的な講義・演習科目を置く。
・自身の関心や意欲をもとに追究する卒業論文作成を課す。
・意欲を持って卒業後の活躍の場を更に広げるための副専攻(文学部コース制)として、「文化マネジメントコース」、「観光・文化コース」、「文化財コース」の3コースに設定される科目を置く。
・各科目において、積極的な意欲と態度を養うために、アクティブラーニングを重視する。
・日本文学科の学修課程から発展的に用意されている自主ゼミ・学内学会・オリエンテーター等の自主課外活動を支援する。
技能・表現
・資料・文献の読解力を養うための基礎科目を置く。
・調査、考察の結果を論理的に表現し、説得的な議論を展開するコミュニケーション力を養うための演習科目を置く。
・専門的技能を身に付け、卒業論文を作成する能力を養う専門科目を置く。
・中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)、日本語教員、司書、学校図書館司書教諭、博物館学芸員等の資格を取得するための専門科目を置く。
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)(2024年度から)
【教育課程・教育方法】
日本文学科では、日本語・日本文学および中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学等の各学問領域に関する専門知識および学科ディプロマ・ポリシーで示した能力の修得を保証するため、以下の基礎科目、通史、専門科目(講義)、専門科目(演習)、卒業論文関連科目、その他の関連科目を段階的・体系的に編成している。
本学科の学生は全員、1年次に基礎科目を履修して、学科ディプロマ・ポリシーで示す学修成果に関連する基礎的な力を身につける。さらに1年次から4年次にかけて通史、専門科目(講義)を履修しつつ、2年次からの専門科目(演習)の履修を通して学科ディプロマ・ポリシーの学修成果を身につけ、その達成度レベルを上げていく。3年次から卒業研究予備演習が履修でき、4年次には全員が卒業研究演習を履修して、学科での4年間の学修の集大成として卒業論文をまとめる。各自の関心に応じてその他の関連科目も履修することができる。
本学科で提供する科目は以下のとおり。
基礎科目
日本文学・日本語学研究の基礎を身につけるための科目群。「変体仮名演習」と「基礎演習」では、一次資料を用いて古典文学作品を読解する力を少人数のアクティブ・ラーニング形式で修得する。「文章表現法」では、レポート・論文や実用文を書くための基本的なリテラシーを身につける。
通史
上代から近現代までの日本文学と、日本語の歴史的な変遷を体系的に修得する。日本語・日本文学と関連の深い中国文学、中国思想の歴史についても学ぶことができる。
専門科目(講義)
上代から近現代までの日本文学と、音韻、文法、方言等をはじめとする日本語学の諸領域について関心に応じて学び、自らの専門性を深める。
日本語・日本文学と関連の深い中国の代表的な文学作品についても学ぶことができる。
専門科目(演習)
上代から近現代までの日本文学と、音韻、文法、方言等をはじめとする日本語学の諸領域、中国文学・思想、漢文学について少人数のアクティブ・ラーニング形式で実践的に学び、自らが発見した問題と解決までのプロセスを、プレゼンテーション等を通じて他者に明確に伝えることのできる技術を修得する。
例えば、「古典文学演習」では、1年次に身につけた変体仮名を読む力を活用して一次資料を分析する能力を修得する。「日本語学演習」では、コーパス等の活用を通してデータサイエンスの基礎を学び、伝統的な研究方法に応用することもできる。「日本文学科情報検索演習」では、ICTを活用した高度な情報検索技術を修得することができる。
卒業論文関連科目
卒業論文の執筆に向けて3年次から各自の関心に応じてゼミナールである「卒業研究予備演習」を選択することができる。選択可能なゼミナールの分野には、上代文学、中古文学、中世文学、近世文学、近代文学、日本語学、中国文学・思想(漢文学)、日本語教育学、図書館情報学がある。4年次には全員がゼミナール「卒業研究演習」に所属し、発表やゼミ生との議論、指導教員による個別指導を通じて研究を深め、その成果を卒業論文にまとめる。
その他の関連科目
このほか、「創作技法論」や「マスメディア論」では現役で活躍している作家やジャーナリストによる実践的な授業を通して表現力や情報リテラシーを磨く。日本語教員養成講座の必修科目である「日本語教育方法論」では、日本語教育法の理論的背景の変遷と教材の利用方法をアクティブ・ラーニング形式で学ぶ。「書誌学」では、江戸時代以前に書写された古典籍の知識と取り扱い方法について本学科所蔵の古典籍を用いながら実践的に学ぶ。
なお、希望者は中学・高等学校教諭(国語)、司書、日本語教員、博物館学芸員の資格を取得することができる。
【学修成果達成のための科目】
DP1 基礎科目群、通史、専門科目(講義)、専門科目(演習)、その他の関連科目
DP2 1年次に履修する「変体仮名演習」「基礎演習」「日本語学概論」等で身につけた能力を土台とした様々な専門科目(演習)における実践の積み重ね
DP3 2年次からの専門科目(演習)、3年次の「卒業研究予備演習」、4年次の「卒業研究演習」における授業内のディスカッションやプレゼンテーション
DP4 3年次の「卒業研究予備演習」、4年次の「卒業研究演習」を通じて執筆する卒業論文
DP5 基礎科目群、通史、専門科目(講義)、専門科目(演習)、卒業論文関連科目、その他の関連科目、学生全員が参加している国語国文学会の活動を含む様々な取り組みや学び
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
日本文学科は、日本文学ならびに日本語学と、これらの関連分野(中国文学・思想、日本語教育学、図書館情報学)を学ぶ学科である。専門の学びを通じて論理的な考察力を養い、専門知識と思考力を活かして社会で活躍できる人物を育成することを目指している。
本学科が求める学生像は、以下のとおりである。
【求める学生像】
・日本文学や日本語学に強い関心を持ち、深く学びたいという意欲のある人
・日本文学や日本語学を軸としつつ、上記の関連分野である中国文学・思想、日本語教育学、図書館情報学にも関心を持ち、学ぶ意欲のある人
・知的好奇心と探究心を持ち、主体的に学修や研究に取り組む意欲のある人
・人間とは何であるかを言語・文学・文化・歴史を通して学ぶ意欲のある人
・文学や文化的・歴史的遺産を通して自分の生き方を考え、自己実現を達成する意欲のある人
【高等学校段階までに修得すべき学力】
・国語と英語(外国語)の適切な運用能力
・日本史もしくは世界史における十分な知識
・テーマにそって資料を調べ、考察し、自分の言葉で表現する基礎的な能力
上記の学力を身につけているかを判定する入学者選抜試験を以下の基本方針で行う。
(1)一般選抜
一般選抜では、各入試区分で課している科目における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(個別選抜型)
筆記試験により、特に国語や外国語(英語)、地理歴史(日本史もしくは世界史)における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(英語外部試験利用型)
英語外部試験を利用して英語の4技能をバランスよく十分に修得しているかを判定する。さらに、筆記試験により、国語と地理歴史(日本史もしくは世界史)における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型前期)
大学入学共通テストの国語、外国語、地理歴史・公民・数学・理科のうち1科目の3科目の試験によって、それぞれの科目における基礎的な知識、思考力および表現力を身につけているかを判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型後期)
大学入学共通テスト利用型前期と同じ方針で判定する。
(2)総合型選抜
総合型選抜の第一次選考では、調査書を用いて高等学校等における取り組み状況を調査し、高校までに身につけるべき基礎的な知識と技能、主体性および協働性を総合的に判定する。また、全学科共通課題および学科別課題を通して主体性、論理的思考力および表現力を判定する。第二次選考では筆記試験で古典文学の基礎的な知識の修得を判定し、口述試験にてコミュニケーション力や他者と議論する力などを合わせて総合的に審査する。以上の調査と試験を通して総合的に判定する。
(3)学校推薦型選抜
高等学校等学校長によって推薦された人は、高校までに身につけるべき基礎的な学力を有していると判断する。さらに、出願書類と面接試験(口述試験)によって、学修や研究への意欲、自分の考えを表現する力、コミュニケーション力および協働性を総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(附属高等学校推薦)
日本女子大学附属高等学校長が推薦する人を対象に、出願書類と面接試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(指定校制)
本学科が指定する高等学校(指定校)の学校長が推薦する人を対象に、出願書類と口述試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(公募制)
高等学校長が推薦する人を対象に、小論文にて論理的な思考力と表現力を判定し、口述試験にてコミュニケーション力、表現力および他者と議論する力に加え、国語に関する基礎的な知識の修得を判定する。出願書類も合わせて総合的に判断する。
(4)外国人留学生
日本留学試験の日本語、総合科目の2科目の試験によって、十分な基礎学力を有しているかを判定する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、日本語能力、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および日本文学科の科目に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
(5)編入学・学士入学
大学・短期大学・高等専門学校を卒業した人(見込みを含む)や他大学在学中の人を対象に、国語の筆記試験を行い、大学2年次もしくは3年次に相当する専門的な知識を有しているかを審査する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および日本文学科の科目に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
(6)社会人
出願書類、国語の筆記試験、および口述試験によって、学修意欲、日本文学科の科目に関する基礎的な知識、主体性、コミュニケーション能力、他者と議論する力を有しているかを審査し、総合的に判定する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
知識・理解
・英米を中心とした英語圏の文学、歴史、言語、文化、社会についての十分な専門的知識と教養教育で培われた知性により、自己と世界を広い視野から相対的・複眼的に捉えることができる。
思考・判断
・専門的知識と教養力を、本学の建学の精神と結びつけることにより、国際社会の一員として自立した生き方を切り拓いていくことができる。
関心・意欲・態度
・英米を中心とした英語圏の文学、歴史、言語、文化、社会への関心を深め、世界をとりまく諸問題に健全な批評精神を持って向き合い、更に発信する意欲と自覚を身に付けている。
技能・表現
・英語運用能力の基礎である「リスニング」「スピーキング」「リーディング」「ライティング」に習熟し、英語による正確で円滑なコミュニケーション力とプレゼンテーション力、文章表現力を身に付けている。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)(2024年度から)
英文学科では、学科独自の授業科目群を設置し総合的に英語力を強化する。あわせて、英語圏の文化、文学、言語、社会に関するテーマを主体的に探究し、自分の考えを論理的かつ説得力のある英語で発信するために、以下の能力を修得する。
DP1 英語運用能力の基礎である「リスニング」「スピーキング」「リーディング」「ライティング」に習熟し、英語による正確で円滑なコミュニケーション力とプレゼンテーション力、文章表現力を身につけている。【大学DP2・DP4】
DP2 英語を使って自らの考えを世界に向けて効果的に発信し、文化と言語の境界を越えて他者と交流し、互いに理解を深め、同じ目的に向けて協働することのできる力を身につけている。【大学DP4】
DP3 英語による発表や英語論文作成の経験を通じ、最適な媒体から迅速に資料を集め、英語論文を作成するための情報収集力を身につけている。【大学DP2・DP3】
DP4 英米を中心とした文化に関わる様々な局面(英語圏の文化、文学、言語、社会)についての深い専門的知識を身につけている。【大学DP1】
DP5 上記の知識をもとに、それらを自国の文化の諸局面と比較・相対化してとらえ理解する習慣を体得している。【大学DP3】
DP6 それらの経験を通じて、自己と世界を広い視野から複眼的にとらえることのできる思考力、健全な批評精神を身につけている。【大学DP3・DP4】
DP7 学科専門分野の専門的知識と、教養教育で培われた教養力を、本学の建学の精神と結びつけることにより、国際社会の一員として行動する力を身につけている。【大学DP2・DP4】
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
知識・理解
・基礎的英語力養成のための必修科目を置く。とりわけ「ライティング」については、ベーシック・ライティング(1年次)、アカデミック・ライティング(2年次)、卒業論文セミナーⅠ(3年次)、卒業論文セミナーⅡ(4年次)と、段階を踏んだ教育を行い、卒業論文(4年次)を学科での学修の集大成とする。
思考・判断
・学科専門分野(イギリス文学、イギリス文化研究、アメリカ文学、アメリカ研究、言語・英語研究)それぞれの講義科目と演習授業で原典資料に触れ、多様な解釈と方法論を学ぶことにより、読解力と分析力を養う。
関心・意欲・態度
・少人数クラス、演習授業での発表と討論を積み重ねることにより、問題意識を高め、課題に自発的に取り組む姿勢を育む。他人の発表への建設的批評力、自己に向けられた意見を謙虚に聴く力を養い、協調性と独創性をともに追求する態度を育てる。
技能・表現
・基礎的総合的な英語力養成に力を入れるが、とりわけ英語での「ライティング」と「プレゼンテーション」の訓練により、自らの思考を文章及び口頭で論理的に表現する力を養う。
・学科専門分野以外にも設置している科目群を履修することで、実務力と教養力の強化を図る。
・中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)の資格を取得するための専門科目を置く。
・早期英語教育の専門家を養成する。
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)(2024年度から)
【教育課程・教育方法】
英文学科では、国際社会で通用する実践的な英語コミュニケーション能力の修得を目標に、1年次に英語関連の基礎科目、2年次には発展科目を必修として設置する。4技能を基礎から発展まで段階的に学習できる教育体系を通して、総合的、実践的な英語運用能力の養成を目指す。さらに、6分野(イギリス文学、イギリス文化、アメリカ文学、アメリカ文化、言語・英語研究、英語教育)に関する専門科目群を設置し、国際社会を生きる市民として求められる幅広い教養を身につける。
本学科で提供する科目は以下のとおり。
英語文献読解科目群
1~2年次には、評論、小説、詩など、様々なタイプの英語文献を迅速かつ精緻に読み解くために必要な技術を修得する科目を必修として設置している。
英語表現科目群
卒業論文執筆に向けて、アクティブ・ラーニングを中心とする実践的な英語表現科目を設置している。1年次に基礎レベルの英作文科目、2年次に発展レベルのアカデミック・ライティング科目を必修とし、全ての学生が無理なく英語による論文執筆ができる教育体制を構築する。なお、2年次に英語ネイティヴ教員によるアカデミック・プレゼンテーションの技術を養成する科目を設けている。
専門科目群
6分野についての基礎知識を習得するために、1・2年次に各分野の入門、概論に位置づけられる科目を設置する。3・4年次には、より専門性が高い講義科目、演習科目を設置し、英語圏の文化と言語に関する幅広い知識と高度な教養を涵養する。
卒業研究科目群
3・4年次に開講する「卒業論文セミナー」においては、1・2年次に身につけた基礎力を発展させ、英語による情報検索、資料読解、研究成果の口頭発表、ディスカッション等を経て、最終的に各自が設定した研究テーマで、5,000語以上の英語論文を執筆する。
教職課程
教職課程において所定の単位を修得することにより、中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)、および小学校教諭二種免許状を取得することができる。
【学修成果達成のための科目】
DP1 英語文献読解科目群、英語表現科目群、卒業研究科目群
DP2 英語表現科目群、卒業研究科目群
DP3 英語表現科目群、卒業研究科目群
DP4 専門科目群、卒業研究科目群
DP5 専門科目群、卒業研究科目群
DP6 卒業研究科目群
DP7 英語文献読解科目群、専門科目群、卒業研究科目群
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
英文学科は、英語ならびに英米の文化圏(イギリス文学、イギリス文化、アメリカ文学、アメリカ文化、言語、英語教育)について学ぶ学科である。専門の学びを通じて論理的な考察力を養い、英語力、専門知識、思考力を活かして社会で活躍できる人物を育成することを目指している。
本学科が求める学生像は、以下のとおりである。
【求める学生像】
・英語や英米圏の文化に強い関心を持ち、深く学びたいという意欲のある人
・異文化への関心を持ち、国際的視野に立って社会に貢献したいと考える人
・知的好奇心と探究心を持ち、主体的に学修や研究に取り組む意欲のある人
・人間とは何であるかを言語・文学・文化・歴史を通して学ぶ意欲のある人
・文学や文化的・歴史的遺産を通して自分の生き方を考え、自己実現を達成する意欲のある人
【高等学校段階までに修得すべき学力】
・国語と英語の適切な運用能力
・日本史もしくは世界史における十分な知識と基礎学力
・テーマにそって資料を調べ、考察し、自分の言葉で表現する基礎的な能力
上記の学力を身につけているかを判定する入学者選抜試験を以下の基本方針で行う。
(1)一般選抜
一般選抜では、各入試区分で課している科目における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(個別選抜型)
筆記試験により、特に国語や外国語(英語)、地理歴史(日本史もしくは世界史)における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(英語外部試験利用型)
英語外部試験を利用して英語の4技能をバランスよく十分に修得しているかを判定する。さらに、筆記試験により、国語と地理歴史(日本史もしくは世界史)における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型前期)
大学入学共通テストの国語、外国語(英語)、地理歴史・公民・数学・理科から1科目の3科目の試験によって、それぞれの科目における基礎的な知識、思考力および表現力を身につけているかを判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型後期)
大学入学共通テスト利用型前期と同じ方針で判定する。
(2)総合型選抜
総合型選抜の第一次選考では、調査書を用いて高等学校等における取り組み状況を調査し、高校までに身につけるべき基礎的な知識と技能、主体性および協働性を総合的に判定する。また、全学科共通課題を通して主体性、論理的思考力および表現力を判定する。第二次選考では、筆記試験によって英語に関する基礎的な知識の修得を判定し、口述試験によって英語および日本語によるコミュニケーション力を審査する。以上の調査と試験を通して総合的に判定する。
(3)学校推薦型選抜
高等学校等学校⻑によって推薦された人は、高校までに身につけるべき基礎的な学力を有していると判断する。さらに、出願書類と面接試験(口述試験)によって、学修や研究への意欲、自分の考えを表現する力、コミュニケーション力および協働性を総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(附属高等学校推薦)
日本女子大学附属高等学校長が推薦する人を対象に、出願書類と面接試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(指定校制)
本学科が指定する高等学校(指定校)の学校長が推薦する人を対象に、出願書類と口述試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(公募制)
高等学校⻑が推薦する人を対象に、小論文によって論理的な思考力と表現力を判定し、口述試験によってコミュニケーション力、表現力および他者と議論する力を審査し、出願書類も合わせて総合的に判定する。
(4)外国人留学生
日本留学試験の日本語、総合科目の2科目の試験によって、十分な基礎学力を有しているかを判定する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、日本語能力、英語力、他者と議論する力、および英文学科の科目に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
(5)編入学・学士入学
大学・短期大学・高等専門学校を卒業した人(見込みを含む)や他大学在学中の人で、出願資格を満たす人を対象に、大学2年次もしくは3年次に相当する専門的な知識を有しているかを審査する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、英語力、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および英文学科の科目に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
(6)社会人
小論文によって論理的な思考力と表現力を判定し、出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、英語力、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および英文学科の科目に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
知識・理解
・人間の営みの集積である歴史に対して、均衡のとれた幅広い知識を修得している。
・異文化について深い知識・理解を持ち、自らの属する文化を客観的に理解できる。
思考・判断
・健全な批評精神に基づき、歴史を客観的、論理的に認識できる。
・専門的知識と教養を本学の建学の精神と結びつけ、時代に即した思考・判断力を持ち、国際社会の一員として自立した生き方を切り拓いていくことができる。
関心・意欲・態度
・現代世界の諸事象について、先入観に囚われず、その歴史的背景に照らして客観的に理解することができる。
・多様な史資料の探索と読解に主体的に取組むことができる。
技能・表現
・氾濫する情報に惑わされず、広い視野から客観的に分析できる。
・英語に加え第三の言語の基本を身に付け、文化的背景の理解に基づいた運用ができる。
・獲得した知見を的確に表現し、他者の意見を理解し議論するに十分なコミュニケーション力を有する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)(2024年度から)
史学科では、人間の営みの集積である歴史に関する均衡のとれた幅広い知識に基づき、現代世界の諸事象について、氾濫する情報に惑わされず、時代に即した広い視野に立つ健全な批評精神を育むことを通じて、国際社会の一員として自立した生き方を主体的に切り拓いていく人間の育成を教育の目的とする。
DP1 歴史に関する幅広い知識および歴史学の方法を修得している。【大学DP1】
DP2 多様な史資料を正確に読解し、歴史的事象を客観的に分析し、論理的な文章で表現できる。【大学DP2】
DP3 他者の意見を理解し議論するための十分なコミュニケーション力を有する。【大学DP3・DP4】
DP4 歴史学を学んだ成果を活かし、現代社会の諸問題の解決、文化遺産の継承あるいは教育に主体的に貢献する意欲を持つ。【大学DP4・DP5】
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
知識・理解
・導入科目として、日本史・西洋史・東洋史の概説科目や基礎演習を置く。
・段階的に専門知識を修得するため日本史・西洋史・東洋史に関する講義科目を置く。
・日本と世界の文化・歴史に対する幅広い知識を持ち、理解を深めるため、歴史と関係の深い地理学・宗教学・博物館学等の人文社会科学科目を置く。
思考・判断
・歴史学及び関連諸科学の基本的姿勢、多角的な視点、史資料による裏づけ、論理的な推論による客観的な思考能力を養うため導入科目として方法科目を置く。
・一つのテーマについて調べ、自分の視点から、論を展開し、一貫性のある構成でまとめることにより、大学での学修の集大成として卒業論文を置く。
・歴史上の女性の生き方を視野に入れた諸科目を置く。
関心・意欲・態度
・史資料の読解や調査を主体的に行うための演習科目を置く。
・文献以外の史料の探求方法を学ぶため考古学の科目を置き、博物館見学やフィールドワークを支援する。
・史学科での学修を具体的な仕事に応用するため、文学部コース制の「文化財コース」「文化マネジメントコース」「観光・文化コース」を置く。
・外国語能力・異文化理解を促進するための語学文化短期研修を置く。
技能・表現
・大資料・文献の読解力を養うため、「古文書基礎演習」「資料基礎講読」を置く。
・外国語文献の読解のため、英語以外の諸外国語科目を置く。
・調べたことを的確に表現し、他者と意見を共有・議論するコミュニケーション力養成のため、多様な演習科目を置く。
・文化財の調査・保護の方法を実践的に学ぶ「文化財学」を置く。
・中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史)、博物館学芸員の資格に必要な専門科目を置く。
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)(2024年度から)
【教育課程・教育方法】
史学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を段階的に習得させるために、以下のカリキュラム・ポリシーに則り、「方法科目」、「基礎演習」、「主題科目」、「演習」、「特別演習」および「卒業論文」を体系的に編成する。また、資格の取得に必要な専門科目を置く。なお、学科科目と学科ディプロマ・ポリシーとの対応は、カリキュラム・マップとして提示する。
方法科目
歴史学と関連諸科学に関する基本的な知識と視点、および論理的な思考方法を身につけるための導入科目として、1〜2年次に方法科目を置く。
基礎演習
方法科目で習得した知識・技能を実践する場として、1年次に「基礎演習I」を置く。2年次には、史資料・文献の読解力を養うため、「基礎演習II」「古文書基礎演習」を置く。
主題科目
2〜4年次に段階的に専門知識を修得するため日本史・西洋史・東洋史に関する講義科目を置く。また、日本と世界の文化・歴史に対する幅広い知識を持ち、理解を深めるため、歴史と関係の深い地理学・宗教学・博物館学等の人文社会系科目を置く。
演習・特別演習
3〜4年次に、史資料の読解や調査を主体的に行い、調べたことを的確に表現し、他者と意見を共有・議論するコミュニケーション力の養成のため、演習科目を置く。
卒業論文
4年次に大学での学修の集大成として、卒業論文を置く。一つのテーマについて自らの視点から論を展開し、学術論文としてまとめ上げる。
資格科目
中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史)、博物館学芸員の資格に必要な専門科目を置く。
【学修成果達成のための科目】
DP1 方法科目、主題科目
DP2 基礎演習、演習・特別演習、卒業論文
DP3 基礎演習、演習・特別演習
DP4 卒業論文、資格科目(教職・博物館学芸員)
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
史学科は、歴史学と、それに関連する分野(地理学・宗教学・博物館学)を学ぶ学科である。専門の学びを通じて論理的な考察力を養い、専門知識と思考力を活かして社会で活躍できる人物を育成することを目指している。
本学科が求める学生像は、以下のとおりである。
【求める学生像】
・歴史や歴史的資料(史料)へ強い関心を持ち、深く学びたいという意欲のある人
・歴史的背景を踏まえて異文化や国際問題を理解する意欲のある人
・知的好奇心と探究心を持ち、主体的に学修や研究に取り組む意欲のある人
・人間とは何であるかを言語・文学・文化・歴史を通して学ぶ意欲のある人
・文学や文化的・歴史的遺産を通して自分の生き方を考え、自己実現を達成する意欲のある人
【高等学校段階までに修得すべき学力】
・国語と英語の適切な運用能力
・日本史もしくは世界史における十分な知識
・テーマにそって資料を調べ、考察し、自分の言葉で表現する基礎的な能力
上記の学力を身につけているかを判定する入学者選抜試験を以下の基本方針で行う。
(1)一般選抜
一般選抜では、各入試区分で課している科目における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(個別選抜型)
筆記試験により、特に国語や外国語(英語)、地理歴史(日本史もしくは世界史)における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(英語外部試験利用型)
英語外部試験を利用して英語の4技能をバランスよく十分に修得しているかを判定する。さらに、筆記試験により、国語と地理歴史(日本史もしくは世界史)における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型前期)
大学入学共通テストの国語、外国語、地理歴史(世界史または日本史)の3科目の試験によって、それぞれの科目における基礎的な知識、思考力および表現力を身につけているかを判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型後期)
大学入学共通テスト利用型前期と同じ方法で判定する。
(2)総合型選抜
総合型選抜の第一次選考では、調査書を用いて高等学校等における取り組み状況を調査し、高校までに身につけるべき基礎的な知識と技能、主体性および協働性を総合的に判定する。また、全学科共通課題および学科別課題を通して主体性、論理的思考力および表現力を判定する。第二次選考の口述試験にてコミュニケーション力や他者と議論する力などを審査する。以上の調査と試験を通して総合的に判定する。
(3)学校推薦型選抜
高等学校等学校長によって推薦された人は、高校までに身につけるべき基礎的な学力を有していると判断する。さらに、出願書類と面接試験(口述試験)によって、学修や研究への意欲、自分の考えを表現する力、コミュニケーション力および協働性を総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(附属高等学校推薦)
日本女子大学附属高等学校長が推薦する人を対象に、出願書類と面接試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(連携校)
本学科が指定する高等学校(連携校)の学校長が推薦する人を対象に、出願書類と口述試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(公募制)
高等学校長が推薦する人を対象に、小論文によって論理的な思考力と表現力を判定し、口述試験によってコミュニケーション力、表現力および他者と議論する力を審査し、出願書類も合わせて総合的に判定する。
(4)外国人留学生
日本留学試験の日本語、総合科目の2科目の試験によって、十分な基礎学力を有しているかを判定する。出願書類および小論文と口述試験によって、学修意欲、主体性、日本語能力、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および歴史に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
(5)編入学・学士入学
大学・短期大学・高等専門学校を卒業した人(見込みを含む)や他大学在学中の人を対象に、歴史学の筆記試験を行い、大学2年次もしくは3年次に相当する専門的な知識を有しているかを審査する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および歴史に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。
(6)社会人
小論文によって論理的な思考力と表現力を判定し、出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および歴史に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。