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新しい息吹を感じる創立の地 目白キャンパス

学校法人日本女子大学 理事長代行 蟻川 芳子

明けましておめでとうございます。
本年も学園にとりまして、新しい一歩を踏み出す躍進の年にしたいと思っております。
創立120周年も2年後に迫った現在、新図書館もこの春の竣工を目前に、蔵書の移動を含めた内容の充実に向けて、万全の完成を目指して取り組んでおります。1964年設立当時としては珍しい全開架方式を取り入れた現図書館は、研究・教育に果たした55年間の大役を終えることになります。その跡には、講義棟の新設、間もなく落成する体育館や学生滞在スペース等、2021年に西生田キャンパスから人間社会学部を迎えるために、目白キャンパスは大きく様変わりいたします。都会にありながら緑が多い特徴を活かしたキャンパス構想を期待しながら見守っております。
また本年は創立者成瀬仁蔵先生の没後100周年に当たります。3月4日のご命日には、没後100年記念式を予定しております。1906年に建てられた成瀬記念講堂は昨秋耐震改修工事が完了し、関東大震災にも耐えたステンドグラスは綺麗に磨かれ、明り取りの天窓からは陽の光が穏やかに差し込んでいます。式場となるこの講堂で実践倫理を熱く語られた先生をお忍びし、先生の創立のご意思を、現代に向けて新たに発信する機会にしたいと思っております。本学創立に当たり多大なご支援をいただいた広岡浅子氏も、先生と同じ1919年1月14日に亡くなられ、没後100周年になります。併せて氏をお忍びし、心からの感謝を捧げたいと存じます。